ナノメートルの気泡が生み出す可能性。
ファインアクアは、非常に微細な気泡「ファインバブル」を液中で発生させる装置です。通常の気泡は発生後すぐに水面へ浮上し外部に放出されてしまいますが、「ファインバブル」は浮力の影響を極めて受けにくく、水中に長期間溶存することができます。これにより、例えば溶存酸素量が非常に高い溶液などを作ることができ、生物活性作用など様々な可能性が生み出され、多分野における新たなニーズの開拓が期待できます。
ファインバブルとは?
一般的に、マイクロメートルサイズ (10-3メートル) 以下の微細な気泡が「ファインバブル」と呼ばれています。それらの中でもナノメートルサイズ (約100~300nm) の気泡をウルトラファインバブルと呼びます。
ファインバブルの液中での挙動
通常の気泡 (直径1mmの気泡) の場合、右図のように液中ではすぐに浮上して水面で破裂してしまいます。しかしファインバブルの場合、図右のように液中でブラウン運動 (微細振動) をしながら、浮力の影響を受けずに液中に長時間にわたり滞在することが確認されています。
ファインバブルの発生方法
「ファインアクア」では、円筒内部の外周接線方向に気体と液体の混合体を、ポンプを用いて高速旋回流を発生させます。その高速旋回時に摩擦を生じさせ、ファインバブルにまで微細化することを可能としています。
4 つの特性
① 生物活性作用
非常に微細な気泡であるため、生物の酸素の吸収が促進され、活性化の傾向が見られる。微生物、植物等の成長促進、有機物の分解促進等が確認されている。
② 気泡表面特性
気泡の表面がマイナスの電荷を帯びており、液体中の物質を吸着したり、その他の材料の表面に付着する特性がある。材料の洗浄、液中のプラス電荷を帯びている物質を析出させる成果が確認されている。
③ 酸化作用
気体に酸化力のある物質(オゾン等)を利用し、微細気泡の特性を活かし、浮力の影響を受けず、また、気泡の大きな表面積を利用し、気体の持つ効果を有効に液中の物質に対して、影響を与えることが可能である。二酸化炭素による中和の効率化等も検証されている。
④ 液性の変質
液体の中に微細気泡が存在することにより、元の液体の性質(酸化還元電位、熱伝導性、圧力分散等)様々な要素で変質の可能性が模索されている。
利用事例
10億分の1メートルという微細なナノメートルサイズゆえに、マイクロメートルサイズでは入り込めない隙間に入り込み、そこにある汚れや臭いの元を吸着させ、剥離します。
洗浄イメージ
洗浄
建物の外壁やトンネル、厨房、トイレ、バスや電車の車体、繊維に至るまで凹凸のある所にはファインバブルが入り込んで汚れを剥離します。
農業
ファインバブルに入れる気体によっては、作物の成長スピードを大きく向上させるという結果が実証されています。
水産業
水中の嫌気化防止。液中の酸素を高める事により、微生物を活性化させ、生物の成長促進にもつながります。
畜産業
搾乳機など器具の自動洗浄へ使用することで、高い安全性と感染症の予防にも繋がります。
汚水対策
微生物による汚水処理にファインバブルを活用することで、微生物を活性化。その効果が期待できます。
食品加工
ファインバブル化する気体によっては除菌効果を発揮。また、食品に新たな風味や食感を付与する事も可能です。
工業
ファインバブルは摩擦抵抗を減らしたり洗浄効果を高める事が出来るため、工業系の生産現場において、様々な省エネルギー化が期待できます。
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